ゼフィルス [Life]
Zephyrus-その語源は、ギリシャ神話の春から初夏にかけてそよ風を運ぶ
西風の神「ゼピュロス」で、特に6月から7月に年に一度のみ出現するシジミチョウ科の
25種について、蝶愛好家はそう呼び特別な敬意を払っている…らしい。
そしてその代表的な種でもあるメタリックなエメラルドグリーンに輝く
ミドリシジミ(Neozephyrus japonicus)まんまだけど^^;
そしてこれが私の住む埼玉の県蝶ということで、しかも近くにその繁殖地があることを知り、
行ってみましたよ、梅雨も中休みのある日中に。
食樹のハンノキの林で汗だくになって小一時間ほど粘りましたが、蝶のカケラ(?)も現れない。
あきらめて帰ろうと駐車場に向かい、ちょっと世間話を交わした方から、衝撃の事実!
「日中は木の高い所へ登ってるから、近くで見るなら早朝か夕方に降りて来る時だな。」
あぁ、野生生物と付き合うための肝心な事を忘れていましたね。一日の行動パターンを。
梅雨も明けて逸る気持ちを抑えつつ、教わった前回とは違う公園の繁殖地、朝4時起きで再び。
蚊と戦いながら湿地の林を歩き出す。
早朝、曇、林の中と薄暗い路を目を凝らして歩いて行くと、何かが足元から飛び立った。
一瞬、明るい緑が光ったような気がした。
沼のほとり、数にしたら数十頭のミドリシジミたちがかたまって草の上で休んでいた。
ところがなかなか開翅をせず、緑を見せてくれない。
もう後は、日が差して来るまで粘るしかない。
なかなかね、もったいぶってますよ。
見る角度によって極端に色が変わりますね。
2008-07-21 20:38
コメント(10)
わっ!お見事です!粘り勝ちですね^^
by ゴーパ1号 (2008-07-22 08:48)
蚊には参りました。大体が湿地なので、餌食でした。
by Na-ki (2008-07-22 23:01)
先日、野原で蝶の愛好家さんを見かけました。
草むらで腰を屈めて熱心に写真を撮っていたり、
ある人は網を振り回していたり...。
間近で見ると、魅惑的な色彩を放っていて綺麗
ですよね。
by えぞっ子 (2008-07-22 23:03)
えぞっ子さん
どちらかと言うと私は変態観察愛好家ですが^^;
なかなか思ったような色とアングルで撮らせてくれません。
by Na-ki (2008-07-23 00:17)
結構とまっているときは地味なのに、中は綺麗な緑ラメですね~~。でもでも、目的はちょうちょだけど、湿原的生き物ももちろん探したんですよね~?
by NGN (2008-07-23 08:14)
NGNさん
後の方から見るとただの褐色でもっと地味です。そのギャップが感動的ですね。
ここいらは河川敷で、ウッシーパラダイスなんです。ザリもいっぱいいるみたいです。
by Na-ki (2008-07-23 10:00)
4時じゃないとだめですか。栃木県にもいるのかなー。
いいですねー、メタリック、尾状突起。
by 春分 (2008-07-24 17:31)
春分さん
私の中で「早朝」といったら4:00というだけなので、
5:00でも6:00でも多分良いのでしょう。でも暖まる前の方が
撮影には向いている気がします。夕方の「占有行動」を狙う手もあります。
栃木にも広く分布しているはずです。決して希少種という訳でもないようですから。
by Na-ki (2008-07-24 23:09)
県蝶だなんて…知りませんでした。
見てみたいなあ。
by はてみ (2008-07-24 23:26)
はてみさん
今ならまだたくさん見られると思いますよ。秋ヶ瀬とかで・・・。
話は変りますが、最近北本自然観察公園にはまってます。
自然がまんまで設備は最小限、でも整備は行き届いていて
ゴミもなくカエルも多い・・・^^;
特に鳥好きにはたまらない環境みたいですね。
by Na-ki (2008-07-25 11:39)